当社Z世代に聞いた価値観と仕事観

こんにちは!事業企画部の櫻井です。

団塊の世代、バブル世代、ゆとり世代、さとり世代、ミレニアム世代。
時間の流れとともに、その時代に生まれた人々を総称して〇〇世代と呼ぶことがあります。
その時代の社会環境や経済状況、技術力によって形成された人々の特徴や性質が世相を表していると言われています。

そんななか、ここ数年でビジネスの世界に仲間入りした世代がZ世代です。
当社にも今年度の新入社員を含め、世間からZ世代と呼ばれているメンバーが多数在籍しています。

彼らが今何を思い、何に価値を感じて、どのように仕事や人生と向き合っているのか。
そして、上の世代に生きた人々は、彼らと上手く向き合うため、何を考えなければならないのか。

今回は当社Z世代の価値観と仕事観を探ってみました。

そもそも”Z世代”って?

Z世代は、生まれた時からインターネットが存在していて、当たり前のように利用していることからデジタルネイティブと呼ばれています。
10代の頃からスマートフォンを使いこなし、併せて近年急激に成長したソーシャルメディアにも慣れ親しんでいるため、ソーシャルネイティブと呼ばれることもあります。

また世の中の状況を見てみると、日本ではバブル崩壊後の「失われた20年」と呼ばれる経済の低迷、東日本大震災という歴史的自然災害、そしてリーマンショック等の世界的な不況に見舞われた時代でした。

では、このような時代に生まれ、社会に出たZ世代は、どのような価値観や仕事観を持っているのでしょうか?
今回の記事を作成するにあたり、当社Z世代メンバーに価値観や仕事観、人生観に纏わるアンケートを実施してみました!

”ソーシャルネイティブ”と呼ばれる彼らは”個性”を大切にする。

ソーシャルネイティブと呼ばれるZ世代はTwitter、Instagram、Tiktok、YouTubeなどを駆使し、情報を手に入れることに長けています。当社Z世代メンバーもSNS利用率は例外なく100%。加えて「1日のSNS利用時間」を聞いてみたところ…

休日は最長10時間SNSを利用しているというメンバーも(笑)
SNSは生活の一部になっているようにも考えられます。

利用用途やその時考えていることについては、

  • 興味のある内容についての情報収集
  • 最近の流行りはTiktokを見たら大体はついていける
  • SNSを通じてできた友人との交流のため

などという回答がありました。

トレンドのキャッチアップはもちろん、コミュニティ形成の場として活用しているメンバーもいるようです。
彼らがSNSを通じて得ている情報はエンタメや趣味嗜好に偏っているわけではありません。時事ニュース、政治や経済、自己啓発、ライフハックなどアンテナは多岐に渡ります。普段から多種多様な情報や、他者の発信から感じられる価値観に日常的に触れているのです。

そして、それらを理解する能力が既に備わっており、多様性を受け入れること、個性を大切にすることに長けている世代であると私は考えています。
それを裏付ける内容で「みんなが知っている一流ブランドの商品」と「他にはない一点モノの商品」のどちらに価値を感じるか?という質問に対しても過半数が後者に価値を感じるという回答がありました。

安定志向なのに転職志向が強い?Z世代の仕事観

X世代(1960年中盤〜1980年序盤)に生まれた人々は、新卒で入社〜定年まで一貫して同じ企業に勤めるのが当たり前と考えることが多い世代でした。

では、Z世代は仕事や転職についてどのような考えを持っているのでしょうか?

「将来転職したい、あるいは転職に対して前向きな考えを持っているか?」という質問に対して、全員が「前向きな考えを持っている」または「転職したいと思っている」と回答していました。

理由について詳しく聞いてみると、

  • 転職して待遇がよくなった人たちのほうが身のまわりに多いから
  • 時代の背景もあり、生涯同じ場所で働くのは当たり前ではなくなっているから
  • 他業種や他地域でいろんな人と出会って視野を広げたい
  • 自身のキャリアアップのため

などという回答がありました。

一方で、「自分は仕事やお金に対して安定志向だと思うか?」と聞いてみたところ…

生涯同じ企業、同じ仕事をすることが当たり前だと考えられていた時代から、転職が比較的ライトなイベントに移り変わっていく反面、安定的で安心できる環境で生きていくことを好む傾向にあるようです。

また、少数派の回答は、

  • 安定より刺激がある方が好きだ
  • 時代的にもお金や仕事が安定していることの方が少なくなってきたと感じる
  • いろいろなことにチャレンジし、挑戦して自分を成長させたいと思う

という回答も見受けられました。

今の時代、起業することや新しいビジネスを始めることへの障壁は減り、チャレンジできる環境や材料が豊富にあります。そのような時代背景もあり、起業家精神に溢れ、リスクを取ることを恐れないZ世代も一定数いるようです。

”ワークライフバランス”はもう古い?

「仕事とプライベート、どちらを優先するか?」という質問をしたところ…

両方という回答があったものの、ほとんどのメンバーがプライベートと回答していました。

その理由について、以下のような回答がありました。

  • プライベートあっての仕事だと考えているから
  • 仕事のためにプライベートを優先させている
  • 仕事をするにも自分の体が健康でなければ難しいと考えているため
  • プライベートが充実していることで仕事へのやる気に繋がっていると感じる

上記回答から、「プライベートありきの仕事」という考え方が強いように見受けられます。

「プライベートを削っている(残業や休日出勤)人=頑張っている人」という価値観や評価があった時代もありましたが、プライベートと仕事を統合的に捉え、連動させたいと考える傾向にあるようです。

関連した内容で「パラレルキャリアや副業についてどう思うか?」という質問に対し、肯定的な意見の回答が多数見受けられました。仕事とプライベートに壁を作らない働き方をZ世代は求めているのかもしれません。

Z世代の人生観と筆者の感想

「自分の将来、あるいは世の中の未来に対して楽観的か悲観的か?」という質問に対して、ほとんどの方が「楽観的である」と回答していました。
楽観的である理由は様々でしたが、回答から感じられたことは「未来に希望を持っている」というよりも「なんとかなるさの精神」が強いように見受けられました。

私は今の時代、便利で豊かである一方で、以前より未来が不明瞭であると考えています。

そんな時代であるにも関わらず、楽観的に将来を見据えているという当社Z世代。私個人としては純粋に逞しいと感じています。
その一方で、ある意味今の社会や所属している組織をあまり重要視していない、あるいはそれ以上に”個”にフォーカスしているがゆえ「楽観的である」と回答したとも考えています。

いつどんな時でも様々な情報が手に入る今は、その分個人のキャリアや生き方などの選択肢が以前より多くなっています。方向転換が比較的容易であり、また周囲との環境や評価の差をすぐに比較できる時代です。だからこそ、将来をライトに考えることができるのではないでしょうか。

「会社に求めることはなにか?」という質問をしたところ以下のような回答がありました。

いつの時代も、組織に属して働く人が会社に求めることは変わらないと感じました。

ですが、企業側、あるいは組織をマネジメントする側の世代は、昔よりもこの「会社に求めること」への対応の精度を上げなければならないと私は考えています。
理由は先述した通り、彼らの人生の選択肢は多岐に渡り、進む道を変えることが容易であるからです。今後、組織運営をするうえでZ世代は欠かせないエネルギーとなります。いずれ社会の中心となる彼らを理解した組織づくりが求められると思います。

当社も勉強会や日々の業務のフィードバックだけでなく、役員とメンバー間での個別面談や、フラットな会話ができる「談笑タイム」を高頻度で行い、双方向でのコミュニケーションが可能な場を設けています。こういった場でお互いの価値観や考え方、会社のビジョンやカルチャーの認識の共有ができる組織運営をしています。

そして私は、同様にZ世代にも「求められていること」があると思っています。
社内や社外を問わず、ビジネスの場では、こうしてほしい!こうなりたい!これがいい!という個人の思いとは違う方向で物事が進んでいく場面が往々にして起こります。このような場面に対して「どう抵抗するか?」ではなく「どう対応するか?」を考え、実行することが求められます。

今、社会の中枢を担っている大多数は、Z世代よりも上の世代です。相対する人々も同世代よりも上の世代の方々の割合が多いでしょう。
つまり、自分の価値観や考え方に合わず、思い通りにいかない場面が幾度となく起こるということです。
これを際限なく乗り越えること、即ち「求められていること」に応えることが、上司や周囲のメンバーの信頼や評価、個の成長に繋がります。
そして、その信頼や評価、個の成長は、仕事の自由度やその対価、個人の発言力などとなって自分に跳ね返ってきます。
ようやくここで、真の意味で、先述したZ世代が「会社に求めること」の実現が可能になるのではないでしょうか。

最後に。

当社代表の中村は「やりたくない業務には一切取り組まなくて良い」と、
取締役の徳本は「『やりたいこと』をやれるような環境づくりを心掛けている」と、
インタビューで語っています。

Z世代が「会社に求めていること」は、ここにあるのではないでしょうか。

個人の裁量で、個人の意思で、個人の価値観で仕事ができ、成長できる環境が当社にはあります。
当社はベンチャー企業であり、「年功序列」という言葉は存在しません。
ですが、結果やスキル、組織への貢献度が伴わなければ、それは先述した通り、Z世代にとって思い通りにいかないことがほとんどかもしれません。

当社は「やりたくないことはやらなくていい」「やりたいことをやれる」ことが厳しくも楽しいと気付くことができ、突き進めるような方々を歓迎します。
そして、過渡期にあり、完璧とは言えない当社も、今一緒に働いているメンバーや、これから仲間になる優秀な方々がより一層、活躍できる組織づくりを目指していきます。

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